中国には5つ星ホテルをはじめ、高級ホテルは数多く存在するが、日本と中国では同じホテルであっても大きな違いが存在するのだという。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本のホテルと中国のホテルには根本的な違いがあると紹介する記事を掲載し、その根本的な違いについて考察している。

 記事はまず、日中のホテルは「衛生面」で大きな違いがあると指摘。日本人が衛生的な環境を非常に重視することは中国人もよく知っているが、とりわけホテルともなれば各部屋には非常に厳格な衛生基準が定められていると説明した。

 さらに、日本のホテルの衛生検査には非常に多く項目が存在しており、1項目でも合格基準に達していなければもう一度清掃作業を行うように求められるが、中国国内のホテルでこれほどまでに衛生状態が重視されることはあまりないと論じた。確かに中国ではトイレ掃除に使用したブラシでコップやバスタブを清掃していたことが判明し、大きな騒ぎになったことがある。

 また、日中のホテルの根本的な違いとして「ホテルスタッフの接客態度」を指摘。日本のホテルがスタッフに求める接客態度は非常にレベルが高く、客の誰もが快適に過ごせるよう細部にまで心配りのあるサービスが提供されていると紹介する一方、日本と同等のサービスは中国国内のホテルでは非常に稀だとした。

さらに、中国のホテルと違い、日本のホテルはチェックアウトの際に部屋に壊されたものや紛失したものがないかどうかをチェックしたりはしないと紹介。日本のホテルは宿泊客の利益をまず第一に考え、ホテル側の都合は二の次にすると論じた。

 記事は、日本のホテルが提供する高いレベルの接客やサービスを称賛しているが、中国のネット上でも日本人のサービス理念と仕事に真摯に取り組む姿勢を高く評価する声は多く見られ、日本と中国のホテルの根本的な違いは「相手の立場になって考える」という要素も関係しているのかもしれない。サーチナより(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)