シンガポールの住宅事情：初めての物件の選び方 （高層階・低層階編）

高層階・低層階とそれぞれのメリット、デメリットはありますが、高層階のデメリットは低層階のメリットになり、低層階のデメリットは高層階のメリットになることが多いようです。また、虫対策など工夫次第で、より快適に生活することができるようにもなります。実際に生活してみないとわからないこともありますが、お部屋を借りる前に何を優先したいかを、はっきりとさせておくことがとても重要です。物件の階層選びで後悔しない為には、自分のライフスタイルや優先度、そして実際の生活を想定しながら選ぶことが大切です。

低層階のメリット

・上層階よりも家賃が安い：共用施設や設備、部屋の間取りは同じなのに家賃が安いことが魅力です。

・外出しやすい：一般的には、子供がいる家庭なら外出しやすい低層階がおすすめとされています。子供がいると幼稚園やスクールの送迎はもちろん、お散歩などで1日に何度も出掛けることになるからです。

・安心感がある：低層階から見える景色には、ホッとするものがあり安心感があります。

・災害時に避難しやすい

低層階のデメリット

・虫が出やすい：各住宅（コンドなど）ごとに、PEST CONTROL(害虫駆除）を定期的にやっており、東南アジアの中でも想像されるほど虫は多くいません。

窓を開けていると虫が入ってくる。：シンガポールでは、基本、窓に網戸が設置されていません。窓を開けるのは朝だけなど時間を決めると良いですよ。また、ホームセンターなどでマグネットや両面テープで簡単に取り付けることができる網戸が売られています。玄関の隙間などもクッション性のある隙間テープを貼るのも効果的です。

・外からの車の通行音や人声が聞こえやすい

・防犯、セキュリティ面が心配：シンガポールは比較的治安もよく犯罪を警戒する必要はあまりありません。セキュリティ面も万全でオートロックや二重ドア、常駐の守衛などで居住者の安全が確保されています。

高層階のメリット

・眺望がよい：高層階を選ぶメリットの上位に上がるのが、眺望の良さです。慣れないシンガポールでの生活も素敵な景色を眺めて生活できたら、毎日清々しい気持ちでいられますね。

15階以上だと虫が出にくい：常夏の国なので、蚊・アリ・ゴキブリなど虫の問題はとても重要です。

部屋が明るい：シンガポールは地震がない為、窓が大きく明るいので高層階に限らず、低層階のお部屋でも明るいお部屋が多いです。

・外からの騒音が少ない

・防犯、セキュリティ面で安心

高層階のデメリット

・暑い：シンガポールは常夏なので、エアコンは必須です。なので、高層階だから暑いというよりも、方位が大切です。シンガポールの西日はかなりきついので西日に気をつけましょう。

・エレベーターの待ち時間が長い：高層マンションではよくあるエレベータ待ち。これがあると、通勤時のストレスになることもあります。また、「忘れ物！」なんて思っても上層階だとエレベーターに時間がかかります。

・風（風圧）が強い時がある

・上層階になると値段が高い

・地震、火災など災害時のことが不安：シンガポールは地震がありません。プレートの境目に位置せず、過去の記録上も地震は発生していません。

火災については、ビルが高層になるに従い、火災安全基準も更新されたシンガポールでは、現在、40階以上の住居用高層ビルにおいて、20階ごとにRefuge FloorsとFire Liftsの設置が必須になっています。

※Refuge Floorsとは、最近のコンドミニアムで見かける「空中庭園（Sky garden）」や「Fitness Area」です。

※Fire Liftsとは、火災用エレベーターで、消防士が消火活動用に作動させるものです。

・窓やバルコニーからの転落：特に小さな子どもがいる場合は、窓の開閉を制限するChild Lockの設置を家主と交渉すると安心です。

おすすめ物件のご紹介から新生活への小さな疑問など、お気軽にご相談ください。弊社スタッフがお部屋選びをサポートいたします。これからシンガポールでコンドミニアムを探される方のお役に立てたら幸いです。