旧暦の115日を元宵節(元宵 Yuán xiāo  jié ユェンシァォジェ)といい、家族そろってもち米の団子を食べて、家族円満を願い、春節を締めくくります。もち米の団子は、長江以北の北部では「元宵(yuánxiāo ユェンシァォ)、南部では「汤圆tāngyuán タンユェン)」と呼ばれます。団子の中身は胡桃、ゴマ、小豆餡、氷砂糖、棗の餡、バラなどさまざまです。これは普通のお団子ではありません。普通のお団子は粉をこねて作りますが、元宵はもち米粉の入ったざるにゴマ餡や小豆餡、ピーナッツ餡など核になるものを入れ、ざるを揺すって餡を転がし粉をまぶしていきます。これをゆで浮き上がってきたら出来上がりです。食べればわかりますが、日本で食べる白玉団子などとは舌ざわりがまったく違い、まるで繭(まゆ)を食べているかのようで舌先でとろけていきます。この日一家団欒で元宵か汤圆を一緒に食べます。