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香港お役立ち情報

香港の街角にある“黒くて苦いもの”

~涼茶舗と亀ゼリーに見る、香港の健康文化~

 

香港を歩いていると、街角で不思議なお店を見かけることがあります。
店頭には、大きな金属タンク。
漢方のような独特の香り。
 
そして地元の人たちが、小さなカップを片手に立ち飲みしています。
 
最初は「何のお店だろう?」と思うかもしれません。
 
 
ここは 「涼茶舗(リョンチャポー)」 と呼ばれる、香港の薬膳ドリンク店です。
 
 
 

 
“飲む漢方”が日常にある街
 
香港では昔から、
 
・少し風邪っぽい
・体に熱がこもっている
・肌荒れが気になる
・暑さでだるい
 
 
そんな時に、薬膳茶を飲んで体調を整える文化があります。
 
日本でいう栄養ドリンクや漢方に近い感覚ですが、香港ではもっと日常的です。
 
 
涼茶舗には、
 
・風邪向けの「感冒茶」
・24種類の薬草を使った「廿四茶」
・暑気払いの「涼茶」
・甘酸っぱい「酸梅湯」
 
などが並び、その日の体調に合わせて選ばれています。
 

 
香港名物「亀ゼリー」

 

その中でも有名なのが、「亀ゼリー(亀苓膏)」です。

 

黒いゼリー状の見た目はかなりインパクトがありますが、香港では昔から親しまれている健康食の一つ。
 
 
もともとは中国南部発祥で、
 
・体の“熱気”を取る
・吹き出物を抑える
・暑気あたり対策
 
などに良いと言われています。
 
 
夏になると、冷やした亀ゼリーをデザート感覚で食べる人も少なくありません。
 

"正直、かなり苦い!"

 
ただ、初めて食べる人の多くが驚くのが、その苦みです。
漢方の香りが強く、甘いスイーツとはかなり違います。
 
そのため香港では、
 
・シロップ
・はちみつ
・砂糖
 
などをかけて食べることが一般的です。
 
 
ちなみに、「苦く感じない人ほど体に熱が溜まっている」 という話を聞くこともあります。
 

 
最近は“亀なし”も増えている

 

伝統的な亀ゼリーは、亀の甲羅と漢方を煮込んで作られると言われています。
 
ただ最近では、
 
・動物愛護の考え方
・若い世代の抵抗感
・量産商品の増加
 
などから、“薬草成分のみ”を使った商品も増えています。
 
スーパーの缶入りタイプなどは、その代表例です。

 


 
香港で暮らすと見えてくる文化
 
観光だけではなかなか気づきませんが、香港で生活していると、
「食べることで体調を整える」という考え方が、暮らしの中に自然と根付いていることを感じます。
 
街角の小さな涼茶舗も、そんな香港らしさを感じられる場所の一つなのかもしれません。

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